京(みやこ)あんしんこども館からの安心・安全アドバイス

【Ⅰ-6】授乳に時間がかかってヘトヘトです

初めての育児を経験中の母親です。生後1か月の赤ちゃんがおっぱいを休み休み飲みながら寝てしまい、離そうとすると吸いついてきます。長い時には1回の授乳に1時間かかり、1時間ほどですぐに起きて泣くので、夜中も授乳で眠れずヘトヘトです。

母子ともに大変ですね。実はこれはよくある相談です。赤ちゃんがおっぱいをおなか一杯になるまで一気に飲めないので、すぐにおなかが空いて泣くのでしょう。最大の原因は母子ともに慣れていないからと思われます。

まず、乳首が赤ちゃんの口中の飲みやすい位置に入ってないことが考えられます。赤ちゃんの口の入り口近くにしか乳首が入っていないと、吸ってもおっぱいが出にくく、量が足りないのに長い時間飲んで疲れて寝てしまうのでしょう。「浅吸い」というそうです。赤ちゃんがおっぱいを吸っている時に乳首を痛いと感じていませんか?

お母さんの右手の小指を洗った上で、赤ちゃんの右側に座って唇に触ってください。すると口を開けるので、小指を上向きにして上顎に沿って入れてみてください。最初の関節ぐらいまで入れると、凹んだ所があるでしょう。そこに入ると、赤ちゃんが強く指を吸うのが分かると思います。この感じを乳首で感じる所まで入れるのです。多分、おっぱいを少し押し付けるくらいで乳輪部分が入るでしょう。この状態ならおっぱいをうまく飲めるし、両側の口角の隙間が小さく、空気を吸い込む量も減るのでゲップも少なくなります。

乳首を飲みやすい位置に入れて左右のおっぱいで合計15分間位飲ませた後、ゲップを出して寝かせることを目標に試してみてください。