これまで子どもの事故は偶発的に起こるために防止が不可能であり、「事故なんだから仕方が ない」とあきらめなければならない不幸な出来事であると考えられてきました。しかし、最近では 子どもの事故の内容や種類は、その発達段階に応じた行動パターンと密接な関係があることが わかってきました。従って、発達に伴う行動パターンを理解して早め早めに的確に「対応」すれば、事故の防止は不可能なことではありません。ただし、その「対応」というのは子どもの動きそのものに注意するのではなく、子どもがおかれた環境を事故防止の観点から子どもの目線で見直すという意味です。実際、乳幼児の事故の多くは親が近くにいても起こっており、親がいくら近くにいても子どもの突然の動きを瞬時に止めることは不可能です。安全対策を行った上で、子どもを思う存分遊ばせるようにしましょう。

 
運動機能の発達
転 落
切傷・打撲
熱 傷
窒 息
交通事故
玩 具
溺水事故
はさむ事故
誤 飲
誕生
  親が子どもを
落とす
熱いミルク
熱い風呂
枕、柔らかい布団
による窒息、吐乳
自動車同乗中の
事故
  入浴時の
事故
   
3カ月
体動・手足を
バタバタさせる
ベッド、ソファ
ーからの転落
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家のドア  
4カ月
 
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5カ月
見たものに手を出す
口のなかにものを
入れる
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床にある鋭い
もの(床の上)
ポット、食卓の
湯、アイロン
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小さな玩具の誤飲
鋭い角のある玩具
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タバコ
6カ月
寝返りを打つ
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母親と自転車
2人乗り
プラスチックの接合
部分のささくれ
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7カ月
すわる 歩行器による
転落
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8カ月
はう 階段からの
転落
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ストーブ、炊飯器
タバコ
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道でヨチヨチ歩き
歩行中の事故
飛び出し
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浴槽への
転落事故
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ボタン等の
小物
9カ月
ものをつかむ バギーや椅子
からの転落
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ひも、
よだれかけ
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引出し
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10カ月
家具につかまり
立ちをする
浴槽への
転落
鋭い角の家具
建具、カミソリ
のいたずら
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11カ月
 
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ナッツ類
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化粧品
薬品・洗剤
12カ月
一人歩きをする 階段の登り
降りの転落
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13カ月
スイッチ、ノブ、
ダイヤルをいじる
窓、バルコニー
からの転落
テーブルや机
の角引出しの
角など(家の中)
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ビニール袋
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1歳半
走る、登る
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2歳
階段を登り降り ブランコから
の転落
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マッチ、花火、
ライター、
湯沸かし器
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すべり台、ブランコ
花火
プール、川、
海の事故
乗り物の
ドア
 
3歳
高い所へ登れる   野外の石など 三輪車の事故        
3〜5歳
    自転車の事故