施設のご紹介

目的と事業

京(みやこ)あんしんこども館では、小児科医師、保健師、看護師が電話や個別面談で子どもさんの発育、発達、子育て不安や予防接種、病気などについてご相談を受けてアドバイスをしています。また、お子さんの不慮の事故、特に家庭内で起こる誤飲や転落、やけど、溺水事故などを再現したモデルルームを見学していただき、事故予防について説明をしています。
他に、乳幼児の心肺蘇生法講習会、保護者のための交通安全教室 (子ども乗せ自転車と車のチャイルドシート講習会)、乳幼児の健康教室、プレママ・パパ教室を開催しています。

施設情報

京(みやこ)あんしんこども館

〒604-0091 京都市中京区釜座通丸太町上る梅屋町174-3

開館時間
10:00 ~ 18:00(木曜日は12:00 ~ 20:00)
休館日
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)
12月29日~1月3日

センター長あいさつ

センター長 長村 敏生

センター長長村 敏生

皆さん、はじめまして。私の前職は京都二赤十字病院副院長・小児科部長でしたが、令和4年3月末で定年退職となり、令和4年4月1日付で京都市子ども保健医療相談・事故防止センターのセンター長に就任しました。これまでに能勢修先生、澤田淳先生、大矢紀昭先生がセンター長をつとめてこられたので、私で4代目になります。どうぞよろしくお願いいたします。

子育てや子どもの病気に関する不安や心配など何でも構いません。
一人で悩まずに当センターに気軽に相談してみてください。

さて、京都市子ども保健医療相談・事故防止センターは平成16(2004)年8月に京都御所の西、京都第二赤十字病院の南隣りに開設され、「京(みやこ)あんしんこども館」の愛称で、京都第二赤十字病院小児科とも密に連携しながら、子どもの保健医療相談事業と事故予防の啓発活動を行っています。

当センターの活動内容について紹介します。まず、施設名の通り、保健医療相談をやっています。小児科医、看護師、保健師が常駐して、開館時間内の電話相談に常時対応しています。特に、医療に関する相談内容(救急受診の必要性や家庭での応急手当など)に小児科医が直接回答するのは、#8000をはじめとする他の電話相談にはない特徴です。保護者の方の医療相談に対して様々なアプリも存在しますが、アプリの質問文だけでは十分な情報を把握するには限界があり、正確な回答を提供するためにこちらから再質問を繰り返すのは手数がかかり過ぎるという問題があります。さらに、小児科医と直接話ができることで、保護者の安心・納得感は大きく、電話相談の意義は大きいと思われます。また、相談の結果、検査・治療を要する場合は専門医療機関へ紹介します。小児科だけにとどまらず、小児整形外科相談、発達・こころ・行動の相談も予約制で面接相談を実施しています。

なお、当センターにおける上記相談や紹介状作成、後述の各種イベント参加などに関して来館者の費用負担は一切発生しません。繰り返しになりますが、子育てや子どもの病気に関する不安や心配など何でも構いませんので、一人で悩まずに当センターに気軽に相談してみてください。

「子どもセーフティハウス」の見学では、家庭内で起こる事故を防ぐ具体的な方法を学ぶことができます。

事故防止活動としては、センター内に家庭内の危険個所を実際の家具を用いて再現した「子どもセーフティハウス」を設置し、担当スタッフが来館者に同道し、子どもの事故防止に関する啓発を行うという見学コースを用意しています。事故防止の話は担当スタッフからマンツーマンでしっかり聞いてもらいたいこともあり、見学者がバッティングしないように「子どもセーフティハウス」の見学は事前予約制にしていますが、開館時間であれば随時実施しており、当日予約も可能です。「不慮の事故」は1960年以降常に1~19歳の死亡原因の第1位であるという話から始まり、家庭内の様々な場面で事故を防ぐ具体的な方法を約1時間かけて学んでもらう解説プログラムを作成しており、見学者はどのスタッフが担当になっても同じ内容のことが学べるようにしています。なお、見学者の都合によっては時間短縮バージョンも提供可能です。

「定期的な講習会やイベント開催時の「子どもセーフティハウス」の見学の実施などを通じて、子ども達の健全育成を進めてまいります。

さらに、定期的な取り組みとして、乳幼児の心肺蘇生法講習会(5回/年)、子ども乗せ自転車の走行法とチャイルドシート装着法の講習会(2回/年)、乳幼児の健康教室(15回/年)、わが子を事故から守るプレママ・パパ教室などのイベントを京都第二赤十字病院小児科・看護師・助産師、京都小児科医会、京都市子ども若者はぐくみ局、中京警察、JAF、中京消防署、日赤京都府支部、京都うずら野ライオンズクラブ、京都府交通安全協会、梅屋交通安全対策協議会などの協力を得て開催しています。また、看護、幼児・こども教育などに関連する各種大学・短大・専門学校、子育て支援などの団体からの研修会開催の依頼についても受け入れており、それらのイベント開催時には来館者の「子どもセーフティハウス」の見学も併せて行っています。その他に、子育てサークル、児童館、保育園、幼稚園、ママ友グループなどから要請があった場合には、家庭内の事故予防についてセンタースタッフが出張講座を実施しています。

さらに、定期的な取り組みとして、乳幼児の心肺蘇生法講習会(5回/年)、子ども乗せ自転車の走行法とチャイルドシート装着法の講習会(2回/年)、乳幼児の健康教室(15回/年)、わが子を事故から守るプレママ・パパ教室などのイベントを京都第二赤十字病院小児科・看護師・助産師、京都小児科医会、京都市子ども若者はぐくみ局、中京警察、JAF、中京消防署、日赤京都府支部、京都うずら野ライオンズクラブ、京都府交通安全協会、梅屋交通安全対策協議会などの協力を得て開催しています。また、看護、幼児・こども教育などに関連する各種大学・短大・専門学校、子育て支援などの団体からの研修会開催の依頼についても受け入れており、それらのイベント開催時には来館者の「子どもセーフティハウス」の見学も併せて行っています。その他に、子育てサークル、児童館、保育園、幼稚園、ママ友グループなどから要請があった場合には、家庭内の事故予防についてセンタースタッフが出張講座を実施しています。

なお、2023年2月からは京都第二赤十字病院小児科と合同で、小学校5、6年生を対象とした心肺蘇生法講習会も開始しました。心肺停止患者を救命して社会復帰させるためには、心停止から3分以内、呼吸停止から5分以内に心肺蘇生を開始することが重要です。小学校高学年であれば心肺蘇生法の必要性が理解可能で、技術的にも十分実施可能です。そこで、当館では京都市教育委員会と連携し、京都第二赤十字病院の小児科医、研修医、看護師、赤十字指導員の協力も得て、近隣小学校へのクラス単位での講習会を定期的に行っています。

子どもセーフティハウス

京 (みやこ) あんしんこども館では、家庭での不慮の事故を未然に防ぐためのポイントを
子どもセーフティハウス(モデルルーム)等で紹介しています。
ウェブサイト上でも、インドアビューを通じて室内を360°パノラマでご覧いただけます。

当館の実績

来館者数

(単位:人)

年度201820192020202120222023
個人来館者1,2551,2556298951,2371,530
団体来館者1,0631,0334815478621,317
2,3182,2881,1101,4422,0992,847

電話相談

(単位:件)

年度201820192020202120222023計(構成比)
医療相談 小児科医師7166184775623393483,823
(85.9%)
保健相談 看護師、保健師84534985106192627
(14.1%)
8006715266474455404,450
(100.0%)

COVID-19パンデミックに伴う京都市の指示により、2020年(4/10~5/31)、2021年(4/25~5/31、8/20~9/30)はともに約2か月間、閉館しました。(ただし、この間も電話相談は受け付けを実施)。
小児科医会出務:木曜日17:30~19:30、土曜日14:00~16:00

面談相談

(単位:件)

年度201820192020202120222023
小児整形外科相談7611492161148119
発達・こころ・行動の相談191019222922
その他の医療相談1022145
その他の保健相談2621215
107132115196182151

COVID-19パンデミックに伴う京都市の指示により、2020年(4/10~5/31)、2021年(4/25~5/31、8/20~9/30)はともに約2か月間、閉館しました。(ただし、この間も電話相談は受け付けを実施)。
小児整形外科相談(日下部先生):火曜日、水曜日、第1・3土曜日
発達・こころ・行動の相談(有井、岩見、長谷川先生):小児科医会医師枠

研修会(子どもの事故防止研修プログラム)

(単位:件)

年度201820192020202120222023
大学・専門学校*1760721361348521792
幼稚園・保育園33016265125133105
子育て支援144149245115193
行政視察*24277600
その他003617570
1,2381,059493547862990

COVID-19パンデミックに伴う京都市の指示により、2020年(4/10~5/31)、2021年(4/25~5/31、8/20~9/30)はともに約2か月間、閉館しました。(ただし、この間も電話相談は受け付けを実施)。
*1:看護学、助産学、教育学、高等学校(家庭総合保育分野)
*2:消費者庁、京都市・大阪府・守山市(子育て支援部署)、京都市会議員

大人のための講習会(保護者向けの講習会)

(単位:人)

年度201820192020202120222023
乳幼児の心肺蘇生法講習会10010221305791
消防署員の乳幼児救命講習30296101028
自転車とチャイルドシート講習会5449462426
184180314691145

COVID-19パンデミックに伴う京都市の指示により、2020年(4/10~5/31)、2021年(4/25~5/31、8/20~9/30)はともに約2か月間、閉館しました。(ただし、この間も電話相談は受け付けを実施)。
乳幼児の心肺蘇生講習(定員30名、4回/年):2020年は2回、定員14名/回で、2021年は3回、定員10名/回で実施。
消防署の救命講習(定員30名、1回/年): 2020年は定員9名、2021年は定員10名で実施。
自転車とチャイルドシート講習(定員30名、2回/年): 2020年は1回、定員20名/回で、2021年は1回、定員10名/回で実施。

講演会(健康教室)

年度201820192020202120222023
開催回数7810111415
定員303020202525
参加者数10312981100173227

COVID-19パンデミックに伴う京都市の指示により、2020年(4/10~5/31)、2021年(4/25~5/31、8/20~9/30)はともに約2か月間、閉館しました。2020年は2回、2021年は3回の開催が延期・中止となり、定員も縮小して開催しました。

プレママ・パパ教室

京都市「こんにちはプレママ事業」の一環として、当館でも2012年9月から「わが子を事故から守るプレママ・パパ教室」を開始しました。
2020年までは1回/月の内容で毎月開催していましたが、2021年からは2週連続シリーズの構成に内容を強化して1回/月開催に変更しました。

1回目
子どもセーフティハウス見学、小児科医・保健師・看護師・助産師との懇談会(小児科医からの3つのお願い、妊娠中の過ごし方、お腹の張りについて、産後の協力体制、赤ちゃんの抱っこの仕方、パパの妊婦体験)、参加者同士の交流
2回目
助産師・保健師・看護師との懇談(パパの妊婦体験(体験グッズ装着)、育児用品の安全な使い方、沐浴・オムツ交換のデモンストレーション、ベビーカー・チャイルドシートのYouTube動画[希望者のみ])・先輩ママの体験談
年度201820192020202120222023
参加者数1191028185151383

COVID-19パンデミックに伴う京都市の指示により、2020年(4/10~5/31)、2021年(4/25~5/31、8/20~9/30)はともに約2か月間、閉館しました。(ただし、この間も電話相談は受け付けを実施)。
2020年は2回中止、2021年は4シリーズ開催中止となりました。

施設見学

年度20192020202120222023
参加者数422152140197204

出張講座

お電話(075-231-8002)をいただきましたら、いつでも伺います!

年度20192020202120222023
回数1281115
参加者数251286188218

当センターの周知を目的に2019年度から開始しました。
実施対象:京都市内の子育てサークル、児童館など
実施方法:対象団体からの開催依頼を受けて地域に出向き、各種資料を配布し、子どもの事故防止に関する講演を行うとともに、参加者の小児医療保健に関する様々な質問に答えます。