京(みやこ)あんしんこども館からの安心・安全アドバイス

【Ⅰ-4】3時間おきの授乳のタイミングにスヤスヤ寝ている時はどうしたらいいですか

生後3か月の男の子を母乳で育てています。3時間おきに8回授乳するようにと指導を受けましたが、3時間たっても赤ちゃんが起きません。起こして授乳しなければいけませんか?

哺乳の基本は自律哺乳(赤ちゃんが欲しい時に欲しいだけ飲ませる)です。しかし、忙しい毎日では自律哺乳が難しい時もあるので、3時間おきに8回くらい飲ませると栄養や水分の摂取量が適正になるというおおざっぱな考え方に基づく指導です。

1回に飲める量も、入れ物(胃)の大きさにも限度があるし、ダラダラと飲ませると赤ちゃんも親も疲れてしまうので、効率よく授乳するために間隔や回数をあくまで原則として決めたものと考えてください。

だから、厳密に守ることはありません。都合によって多少のズレがあっても構いません。気持ちよく寝ている子どもはおなかが空いていないのですから、3時間たったからと起こして授乳する必要はありません。自分から目覚めるまで待ってあげてください。一方、1回の哺乳量の多い子は4時間おきに1日6回でもいいですし、夜中によく眠る子どもなら授乳回数を7回にして寝る前の哺乳量を増やし、親子ともどもよく眠るのもいいでしょう。お腹があまり空いていないのに「ゴハンですよ」と言われても食べる気がしないし、そうゆう時は実際に少ししか食べられないのは赤ちゃんも大人も同じです。

母乳の1回の哺乳量は測れませんが、赤ちゃんは満腹になったら乳首をくわえたままスヤスヤと眠ります。哺乳量の目安は1~2週間に1回体重を測定し、体重が適正に増えていたらよいと考えます。母子手帳で標準体重を確認してください。生後3か月間は1日25~30gが目安です。月齢があがるにつれて体重増加は緩やかになります。