京(みやこ)あんしんこども館からの安心・安全アドバイス

【Ⅰ-11】急に離乳食を食べなくなりました

8か月の子どもが今までよく食べていた離乳食を急に食べなくなりました。せっかく作ったのに一口も食べなかったり、ベーッと出したりします。どうしたらいいでしょうか

食べない理由は子どもによって違います。まだおなかが空いていない、もっと遊びたい、など子ども側の都合による場合もあります。また、今まで何とか頑張って食べてきたけれども急に食べる気がしなくなった、いすに座ることに慣れていなくて居心地が悪い、スプーンやフォークが嫌、食べ物の味や硬さが合っていない、などの場合も考えられます。

お母さんは「せっかく一生懸命作ったのに、なぜ食べてくれないのかな?食べさせなきゃ」という気持ちから怖い顔になっていませんか?子どもは母親の気持ちの変化に敏感に反応します。

食事の前には母乳やミルクは与えず、おなかをペコペコにしておくことで自分から食べたくなる状態を作ることも大切です。食べこぼしても大丈夫なようにして、手づかみで食べても叱らないでください。舌触りのいいスプーンやフォークを選んだり、子どもの好きなキャラクターのついたものを使うのもよいでしょう。

食事は楽しい雰囲気で、おいしくいただくことが大切です。保護者の方がまず見本を示しましょう。優しい声かけをしながら食事をすることで、子どもも食事は楽しいものだと思うようになります。天気のいい日は外で食べてみるのもいいですね。3~4日間離乳食を止めてみて、またあらためて与えてみるのも一つの方法です。市販の瓶入りの離乳食を親子で一緒に食べてみて、2人とも食べられるようなら、その味を見本にしたらどうでしょう。