京（みやこ）あんしんこども館からの安心・安全アドバイス

生まれた時の体重3,225ｇ、今は5,050ｇになり、普段はご機嫌で、時に笑顔。母乳はよく飲み、おなかは張っていない。嘔吐もない。そんな状況で、育児初体験のお母さんは赤ちゃんの体調を何で判断したらいいのか分からずに悩んでいました。

赤ちゃんの体から出るもので目に見えるのは便とオシッコだけですが、保護者の方には特に便が気になるようです。赤ちゃんの便に決まった回数はありません。回数は一人一人違い、赤ちゃんなら1日10回位から5日に1回位までの個人差は普通です。今後、離乳が始まると便の回数は減り、固まってきます。さらに、大人と同じものを食べるようになると1日1回位が習慣になるでしょう。

乳児期には回数よりも便の性状に気を配ってください。たくさん食べたり、初めての食物が入ってくるとおなかがびっくりして便性が変わるのは当然のことです。量、回数、形、色、においなど普段と違う便が出ても、１回目は2～3日様子をみてください。母乳には乳酸菌がたくさん含まれていて、便の性状も自然に修復されていくでしょう。人工乳でも同じように様子をみてください。

5日以上排便がない時は綿棒（コヨリ)浣腸、腹部マッサージ、市販の浣腸液などを試してみてください。便は子どもの体調を示す大切な指標の一つです。粘血便、血便、黒色のタール便、白色便などがみられた時は救急受診をしてください。