京（みやこ）あんしんこども館からの安心・安全アドバイス

あせもは汗の出口（汗腺）が汗やあか、ほこりでふさがれて炎症がおこったものです。頭やおでこ、首のまわり、胸や背中、脇のしわの部分など汗をかきやすい部位にできます。かゆみを伴いますが、かきむしって傷になり化膿すると、痛くなることがあります。赤ちゃんの体表面積は大人の約6分の1ですが、汗腺の数は大人と同じだけあります。ですから、汗をかきやすいのが普通です。

赤ちゃんが汗をかいたら、冷やしたタオルで拭いたり、シャワーで汗を流したり、まめに着がえたり、清潔を心がけることによりあせもができるのを防ぎましょう。冷やしすぎない程度にクーラーを使って、快適な環境で涼しく過ごす工夫も必要ですが、赤ちゃんは汗をかくことによって体温調節能力を身につけていくので、汗をかくのも成長にとっては大事な経験です。

あせもができてしまい、かゆがるようなら、冷たいタオルで患部を冷やすようにしましょう。赤ちゃんの爪が伸びていると傷ができやすいので、こまめに爪を切りましょう。2、3日しても治らず、ひどくかゆがるようなら、市販の薬を自己流に使わず、小児科か皮膚科を受診して処方された薬を指示通りに使いましょう。