京（みやこ）あんしんこども館からの安心・安全アドバイス

子どもの体温は年齢によって違います。腋下温で生後1か月頃は36.7～37.5度、乳幼児は36.7～37.4度、学童は36.5～37.4度位と幅があります。

小さい子ほど高めですが、一人一人違いますし、大ざっぱなものです。一日の中でも朝は夕方より低いし、泣いている時や服を着せ過ぎると高くなります。夏は冬より0.5度くらい高くなります。このように環境によって違うので、子どもの平熱は時間帯を決めて数回測ってみないとわかりません。

朝起きた時と夕方5時頃に、3日間位体温を測ってください。測った体温をグラフ用紙に記すと、一日の中で山と谷が見えます。このリズムが一定していたら、それがお子さんの午前中と午後の平熱です。体温計によっても違うので、いつも使う体温計は決めておきましょう。夏用、冬用のリズムも測ってください。それぞれのリズム線より高かったら熱があります。

発熱は子どもの病気の半分以上にみられます。熱が高いと重症と思いがちですが、熱が高いか低いかは熱の出る原因に対する反応の強弱によるので重症度とは関係ありません。熱以外の他の症状の有無がむしろ大切です。成長とともに変わっていく平熱のチェックをしてください。転ばぬ先の杖です。