京（みやこ）あんしんこども館からの安心・安全アドバイス

おおむね、微熱は37度台（37.0から37.9度）、中等度発熱は38度台、高熱は39度以上です。ところで、高熱と重症度とは必ずしも相関しません。むしろ熱の有無にかかわらず、機嫌が悪い、飲まない、食べない、吐き続ける、オシッコが出てない、いつもと違う、などが重症化の兆候となります。子どもの様子のどこがいつもと違うかがわかるようにするためには、日頃の観察が大切です。

高熱が続くと、子どもの機嫌は一時的に悪くなります。しかし、解熱剤に反応して体温が38度前後に下がって機嫌がよくなり、水分もうまく飲めるようになればあまり心配はいりません。重症化の兆候がいくつかあるのに、熱が出ない方がより重症なこともあります。

熱が出ているのに原因がわからない時、「不明熱」という言葉が使われます。38度以上の熱が1週間以上も続く状態です。これはまれな病気か、重い病気の可能性もあります。「不明熱」では一般的に熱以外には目立った症状は伴わないことが多いでしょう。受診が早すぎて他の症状が出そろっていない場合もあります。中耳炎や外耳炎、尿路感染症（膀胱炎）などが原因のこともあります。突発性発疹でも発疹が出るまでは診断がつかないことが多いし、本物の不明熱なら入院して精密検査が必要となります。