京(みやこ)あんしんこども館からの安心・安全アドバイス

【Ⅰ-40】DVの子どもたちへの影響が心配です

子ども4人(中学生1人、小学生2人、幼稚園児1人)の母親です。夫の暴力に悩んでいます。最近では子どもたちの前でも怒鳴り、暴力を振るうようになってきました。それを見聞きする子どもへの影響が心配です。

ドメスチックバイオレンス(DV)は夫婦や内縁関係の男女間に起こる家庭内暴力を言います。最近では同居や結婚の有無を問わず、元夫婦や恋人などの間に発生する暴力も含まれます。

DVの種類は具体的には、身体的な暴力、精神的な暴力(脅したり、ののしったり、恐怖心をあおるなど)、性的暴力(性交の強要など)、経済的暴力(家のお金を取り上げるなど)、社会的暴力(実家や友人との関係を遮断したり、隔離状態にするなど)などに分類されます。

両親の間で起こるDVを目の前で見聞きする子どもたちはどんな気持ちになるでしょうか。殴る、蹴る、大声で怒鳴りあう両親を見ておびえ、目や耳をふさぎます。恐怖から逃れようとする結果、精神的・心理的な虐待に追い込まれていきます。DVのある家庭では同時に児童虐待も起こっていることが多いのです。

最近報道される子どもの心理的虐待の増加はDVによるものも多いと思われます。児童虐待については児童虐待防止法が、DVについてはDV防止法が制定されていますので、児童相談所、警察や保健所などに連絡・相談してください。そして、子どもたちのためにも、ご自身のためにも、一日も早く解決してください。