京(みやこ)あんしんこども館からの安心・安全アドバイス

【Ⅱ-1】けいれんの応急手当について教えてください

けいれんを起こした時の応急手当はどうすればよいのですか?

多くのけいれん(ひきつけ)は数分以内に自然におさまり、けいれん自体で死亡することはありません。さらに、けいれん発作中は意識がないため、子ども自身は苦痛を感じておらず、発作中の記憶も残りません。したがって、子どもがけいれんを起こしても周囲の人があわてる必要はなく、声をかけたり体をゆすったりするような刺激は避けて、冷静に対応することが大切です。

発作時の具体的な処置は、①刺激(熱、光、音など)を避けた場所で仰向けに寝かせる、②けいれん中に吐いたり、唾液を誤嚥したりすることがあるので、窒息しないよう仰向けの姿勢で顔を横に向けるか、あるいは左側が下になるように横向きに寝かせる、③けいれん発作中は口の中に指、スプーン、割り箸などを入れることは禁止(口の中にものを入れると口の中を傷つけたり、舌を押し込んで窒息させたり、刺激のためけいれんが止まりにくくなったりして危険なことがある)、④けいれんが5分以上続くなら救急車を呼ぶ、などを心がけてください。

けいれんの原因を診断して、治療するためには、けいれんの様子(持続時間、けいれんの起こった部位、起こり方など)を正確に医師に伝えることが最も重要です。目撃した人は落ち着いて観察するようにしてください。もし、携帯電話や家庭用ビデオがあれば動画で記録するのが一番確実でしょう。