事故防止
【Ⅲ-1】チャイルドシートの必要性
時速50㎞で走行中に衝突事故を起こした場合、子どもの体重の30倍の力(体重10㎏なら300㎏)が加わるとされます。これは高さ10mからコンクリートの地面にたたきつけられる、あるいはマンションの5階ベランダから転落するのと同じくらいの衝撃で、人間の力では支えきれないことが明らかです。
そこで、2000年4月から6歳未満の子どもを車に乗せる場合、チャイルドシートの着用が法律で義務付けられました。チャイルドシートを使えば交通事故の致死率は1/4~1/5に下がります。我が国の2019年のチャイルドシート使用率(JAF・警察庁の全国調査)は70.5%でしたが、「しっかり着座」、「しっかり取り付け」は5割弱にすぎませんでした。
交通事故の半数以上は時速40㎞以下の、ちょっとそこまでの外出時に発生しています。子どもを車に乗せる時は常にチャイルドシートを使用する必要があります。