京(みやこ)あんしんこども館からの安心・安全アドバイス

【Ⅲ-2】子どもがチャイルドシートを嫌がります

乳幼児を車に乗せる時はチャイルドシートに座らせなければなりません。でも、8か月の男児がベルトで固定されるのを嫌がって泣きます。どうしたらよいですか?

2000年4月から6歳未満の乳幼児を自動車に乗せる時はチャイルドシートに座らせることが義務付けられました。チャイルドシートはお子さんの命を守るために必要なので、いくら嫌がっても装着しなくてはいけません。

どうしても機嫌が直らない時には車を止めて気分転換をします。理想的には、生まれた時から常に使用して親子ともに習慣化するのが一番です。子どもをおとなしく座らせる特効薬はありません。

具体的な対策としては家の中の子どもがリラックスできる場所にチャイルドシートを置き、子どもの機嫌が良い時に座らせることによって慣らしていきます。つまり、子どもに自分専用の椅子と思わせるのです。週に1~2回の頻度から座る時間も徐々に長くしていけば慣れていきやすいでしょう。

また、家族の協力も重要で、同乗する大人は全員シートベルトをした上で、子どもがチャイルドシートに座るまではエンジンをかけないようにします。子どもにチャイルドシートを発進の合図だと思い込ませるのです。

1歳を過ぎてチャイルドシートをそれまでの後ろ向きから前向きに設置すると視野が変わって嫌がらなくなる場合も多いのですが、子どもがガマンできるのは1~2時間が限度で、適宜休憩をとります。
暖房やクーラーの効きすぎにも注意しましょう。4歳を過ぎればチャイルドシートに座らないと危険ということが理解できるようになります。