京(みやこ)あんしんこども館からの安心・安全アドバイス

【Ⅲ-17】自動車内の置き去りは危険です

毎年、新聞紙上には「自動車内で乳児が熱中症のために死亡」の記事があとを絶ちません。3月や4月の寒い日でも直射日光があたれば車内は真夏の気候です。

チャイルドシートの中ですやすや眠っているわが子をみて、今起こすのは可哀そうと思われるかもしれません。また、子どもを一緒に連れていくよりも一人で用事を済ませるほうが早いと思うかもしれません。スーパーの買い物、喫茶店、トイレ、パチンコなど少しの時間なら車内に放置しても大丈夫と考えることが最悪の結果を招くことになります。

熱中症は高温・多湿の環境で熱の放散が妨げられた時にどこでも起こります。ことに乳幼児・高齢者が罹りやすいとされています。紫外線が強くなる5月からは車内温度が急速に上がりやすくなります。自動車内の温度が25度でも熱中症になると思ってください。30度では死亡事故につながります。

真夏にエアコンを停止すると車内にいる乳幼児は10~15分で熱中症になります。自動車に乗れば必ず危険が伴うこと、ましてやわが子を一人だけ自動車内に置き去りにするのは犯罪です。