子どもの病気
【Ⅳ-26】プール熱とはどんな病気ですか
小学校1年生の娘がいます。学校でプールの授業があります。プール熱という病気があると聞きましたが、どんな病気ですか?
アデノウイルス感染症の症状は結膜炎の中でも非常に感染力の強い流行性角結膜炎、出血性膀胱炎、脳脊髄炎、急性下痢症などさまざまです。一年通じてみられますが、春や初夏に流行することが多く、夏にプールで感染した咽頭結膜熱をプール熱とも言います。
症状は5~7日の潜伏期の後に、のどや目の痛み、充血などを伴って39~40度の高熱が出ます。熱は4~5日続き、他の症状も1週間程持続します。咽頭ぬぐい液を利用した迅速診断キットがあります。
治療はアデノウイルスに対する特効薬はなく、対症療法のみです。高熱やのどの痛みで食べたり、飲んだりできなくなって水分不足になれば解熱剤や氷枕、経口補水液(ORS)などによる水分補給が大切です。結膜炎には点眼薬を使いますが、流行性角結膜炎は非常に感染力が強いのでタオルの共用禁止、手で眼をこすらない、繰り返し手を洗うことが重要です。視力低下にいたる事もあるので眼科で治癒の確認が必要です。
プールから上がる時はきれいに目を洗い、うがいもしてください。幼稚園や学校は症状が消失した後2日を経過するまで休まねばなりません。