子どもの病気
【Ⅳ-31】毒ヘビに咬まれたらどうしたらよいですか?
毒ヘビと言えば沖縄のハブが有名ですが、日本各地にもマムシやヤマカガシという毒ヘビがいます。山野を歩く時は革手袋、長ズボン、長靴が安全です。アオダイショウやシマヘビは毒を持っていませんが、ヘビを見てマムシとの区別がつかない人、ことに子どもたちはヘビに近寄らないことです。
毒ヘビは上アゴに2本の毒牙があります。2本の牙があれば毒ヘビの可能性が高く、痛みが強くて次第に腫れてくるなら間違いなく毒ヘビです。一方、無毒のヘビでは浅い牙痕がアーケード状に並び、痛みや腫れはほとんどみられません。
毒ヘビに咬まれた時は、まずあわてず、咬まれた部位を動かさないようにして医療機関に搬送します。症状が重い場合は抗毒素血清が有効な治療法となります。傷口の切開、冷却、口での吸い出しは化膿したり、組織破壊が進行する恐れがあるので決してやってはいけません。
マムシは石垣の間や草むらの中に潜んでいます。あまり人の通らない道や草むらを歩く時は短いさお竹を持って、歩く先をポンポンたたきながら進むのも一つの方法です。決してトイレ代りに、草むらの中に入って用を足してはいけません。