京(みやこ)あんしんこども館からの安心・安全アドバイス

【Ⅱ-2】咳をして苦しそうな時の対処について教えてください

咳をして苦しがります。のど仏の下や肋骨の下をへこませて息をしていますどうしたらいいですか?

次の4つを素早く確認して下さい。①顔色はどうですか、②顔や唇のまわりが濃紫色になっていませんか、③声は出ていますか(嗄れていませんか)、④子どもの口の中に入る大きさでなくなっている物はありませんか(何かを飲み込んだ可能性もあります)。

次にのどの奥の喉頭で炎症が起きている場合があります。気道は連続する一本の管なので、粘膜が強く腫れてしまうと内腔が細くなり、空気が通りにくくなってしまいます。こういった状態をクループ症候群といいます。症状は甲高い咳(犬が遠吠えするような咳)や声枯れあるいは声が出ないなどのほか、息苦しく体全体で呼吸をするようになります。特に息を吸う時に喘鳴が増強します。

最後に喘息発作が起きている可能性もあります。喘息では気管支が急に収縮して細くなり、息を吐くことがでなくなるために喘鳴が増強します。元気がなく、寝てもすぐ目覚めるようなら、できるだけ早く受診しましょう。自宅療養の場合も部屋が冷えて乾燥した空気にならないよう努め、口が乾燥しないよう に水分をこまめに飲ませてあげましょう。