子育て支援
【Ⅰ-5】扁平乳頭で授乳がうまくいきません
生後3週間の女の子を育てています。完全母乳で育てたいと思っていましたが、扁平乳頭で赤ちゃんがうまく吸ってくれません。授乳するまで自分の乳首の形なんて気にしていませんでした。扁平乳頭は妊娠中から手入れをしないといけなかったのですが、切迫流産の心配があったためできませんでした。何かいい方法はありませんか?
扁平乳頭は出産してからでも十分克服できます。飲みにくくても赤ちゃんにとってはお母さんのおっぱいしかありません。赤ちゃんなりに工夫してそのうちうまく吸えるようになります。大切なのは、あきらめないで吸わせること。「これがあなたのおっぱいですよ」と赤ちゃんに覚えてもらうことです。
吸いやすくするため乳輪部分のマッサージが必要です。乳輪部が柔らかくなるだけで、赤ちゃんは乳首を口中へ引き込みやすくなります。吸わせ方は乳輪までしっかり口に入れること。乳頭保護パットを使うのも一つの方法です。お母さんは肩や脇の体操をして、食事も和食中心に、温かい汁物をとるようにします。入浴はゆっくり浴槽につかりましょう。
乳頭の左右に違いがある場合、赤ちゃんのおなかが空いている時には飲みにくい方を先に吸わせるようにします。赤ちゃんが吸い続ければ、自然と乳首の形も吸いやすい形になってきます。体重が増えてくると吸う力も強くなり、その刺激で母乳の分泌も良くなり、子宮の回復も早くなります。
母乳保育はお母さんと赤ちゃんによる初めての共同作業です。