京（みやこ）あんしんこども館からの安心・安全アドバイス

生後数日にわたり出てくる便は胎便と呼び、どろどろしたコールタールみたいな黒いウンチです。だから相談者のお子さんのウンチは普通のウンチです。お母さんのおなかの中にいる間に飲み込んだ羊水や腸粘膜の脱落物などが混じったウンチが出てくるのです。

胎便は生後3日位で大体出てしまって、4～5日目からは飲んだ母乳と入り混じった黒っぽい移行便、6日目位から赤ちゃんの黄色い便になってきます。その頃の便はニュルニュルの形のない、絵の具のチューブから搾り出したような便です。

お子さんの場合は生後4日目には黒くても、ほどなく黄色くなっていくと思われます。母乳やミルクを飲む量が少なく、少し遅れても心配ありません。溢乳（お乳を飲みすぎて口からお乳を吐き出すこと）がみられても、嘔吐して全部吐くようなことがなければ大丈夫です。今後哺乳量が増えてきたら、だんだんと形が分かるようになり、太いニュルニュルとした便が出るようになっていくでしょう。

母乳で育てている場合、ウンチの回数は普通1日10回位ですが、赤ちゃんの機嫌がよければ5日に1回位でも構いません。便秘気味なら、おなかのマッサージを試みてください。マッサージの方法は育児書を参考にしてください。駄目なら、綿棒の先にベビーオイルなどを塗って赤ちゃんのお尻に2㎝ほど

入れてくるくると動かす「綿棒浣腸」をしてみたらどうでしょう。便の事については人工乳でも同じように考えていいでしょう。一方、白っぽい便、血の混じった便が出たら、便を持って小児科医を受診してください。