京(みやこ)あんしんこども館からの安心・安全アドバイス

【Ⅰ-29】おへその辺りを痛がるのですが、大丈夫ですか?

 5歳の子どもがおへその辺りをひどく痛がります。「臍疝痛では?」といわれたのですが、どんな病気ですか。

 幼児期(2~6歳)から学童期(6~11歳)の頃、臍の周囲にさし込むような痛み(疝痛)を訴えることがあります。時には転げまわるほど痛がることもあり、しかもその痛みは繰り返すこともあります。しかし、下痢や嘔吐を伴うことはまずありませんし、自然に治まるのが普通です。これを「臍疝痛」といいますが、原因は不明です。

10%前後の子どもにみられますが、成長とともに起こらなくなります。しかし、臍疝痛を診断確定するにはすべての器質的な疾患を否定しなければなりません。再三、腹痛を訴えるようなら必ずかかりつけの小児科医の診察を受けましょう。

原因不明とはいっても、心因的・心理的な要素が関係するともいわれています。たまっている不満やストレスがあるかどうかを調べる必要があります。しかし、もっとも大切なのは次に示すような規則正しい生活を日頃から心掛けることです。

  1. 夜更しはやめる。夜遅くの間食はしない。
  2. 朝ごはんは必ず食べる。
  3. 朝起きた後か朝食後にトイレにいく習慣をつける。便座に座らせるだけでもよい。
  4. 学校の出来事を楽しく聞いてあげる。
  5. 短時間でもよいから運動する。