京(みやこ)あんしんこども館からの安心・安全アドバイス

【Ⅰ-28】子どもは水分摂取が大切です

子ども、とくに小さな子どもは大人に比べてたくさんの水分を必要とします。たとえば体重10㎏の赤ちゃんに必要な1日の水分量は約1ℓです。一方、体重60㎏の大人では1日2ℓ足らずの水分で済みます。しかし、むやみに与えすぎるのもいけません。欲しがる時に、欲しがるだけを与えるのが基本です。

激しい下痢が続く、嘔吐が止まらない、高熱が続くなどの症状がみられる時には、体の水分が不足し脱水症になりやすくなります。脱水症の目安は簡単です。元気な時の体重に比べて5~10%の体重減少なら中等症、10%以上減少なら重症です。口から十分な水分が与えられない時や重症脱水の場合は点滴による水分補給が有効な治療法です。

さて、お父さん・お母さん方に改めてお尋ねします。「お子さんの今の体重はいくらありますか?」子どもの体重は成長とともに増加していきますので、保護者の方はご自分のお子さんの体重が今およそどれ位なのかを知っておいてください。この情報はお子さんの緊急入院、手術などの時に大変役に立つことを覚えておいてください。