京(みやこ)あんしんこども館からの安心・安全アドバイス

【Ⅰ-41】虐待かもしれない子に出会ったらどうすればいいですか?

虐待を受けているかもしれないと思う子どもに出会った時にはどうしたらいいのですか、どうすれば救えますか?児童相談所や保健所に連絡するのはなんとなく後ろめたい気もして、通告しにくいのですが。

虐待を受けているかもしれない子どもがどのような状態なのかを知ると、通告の手がかりになるかもしれません。年齢によって違いますが、赤ちゃんならば、時間に関係なく大きな声で泣き叫んでいる、泣き方がひどく回数も多い、親の怒鳴り声が聞こえる、泣き方が異様であるなどが特徴でしょう。幼児期では、表情が冷ややかで話しかけても黙っていて喋らない、異常に小さかったり痩せているといった様子がみられます。小学生位になると、夜遅く1人でウロウロしている、朝に顔を洗った様子がない、集団登校の時は後ろから離れてずっと洗濯してない服装で歩いている、無口で無表情なことが多いなどがあげられます。

これらの様子を繰り返し認めるようなら虐待を受けている可能性があるので、地区の民生児童委員さんに伝えてください。地域の保健所や児童相談所に状況を通告していただくと、48時間以内に虐待を受けている可能性のある子どもの生存を児童相談所職員が目で見て、確認することになっています。情報の提供により、虐待を受けた子どもも虐待を加えた親もともに救われ、教育により普通の家庭へと復帰できるように行政が働いてくれるでしょう。

情報提供者については個人情報保護条例により保護されるので、迷惑がかかることはありません。もし虐待が確認されなかった場合でも、少しでも可能性があれば見守り観察を続け、虐待があれば必要に応じて児童福祉法により一時保護を行い、続いて施設入所等の適切な対応を整えるようになっています。そして、加害者である保護者にも家庭復帰を目標に指導が行われます。