京(みやこ)あんしんこども館からの安心・安全アドバイス

【Ⅱ-6】下痢の時の対応について教えてください

下痢の原因はいろいろあります。軟便、泥状便、水様便と時によって状態も違いますが、お子さんが下痢をした時は次の2点をチェックしてください。

  1. 子どもの全身状態をよく観察する。(年齢・機嫌・熱の有無・嘔吐の有無・食欲・腹痛の有無・体重の変化など)
  2. 便の性状をよく確認する(いつからか・回数・量・色・血便の有無など)

子どもが急に下痢をした場合、ウイルスや細菌による感染性胃腸炎の場合が多くみられます。この場合、発熱することはよくありますが、血便が出ることはまれです。便の回数が多く、嘔吐を伴う場合は案外早く脱水状態になります。下痢の場合も嘔吐と同様に症状が始まったら速やかに経口補水療法(ORT)を開始することが推奨されています。すでに嘔吐や下痢で失われた水分(不足分)と同じ量を3~4時間かけて補正することを目標にしてください。脱水が進むと抗生物質や下痢止めだけでは治りにくいことが多く、小児科を受診することが必要です。

また、熱がなくても10日以上にわたって下痢が続く場合は体重の増減をチェックし、便と一緒に小児科医に診てもらいましょう。小さい赤ちゃんの場合、1日4~5回下痢をすることがよくありますが、便の色が黄色か緑色で、機嫌もよく、哺乳力も良好で、体重も増えているようなら心配ありません。また、下痢の時にも母乳栄養は積極的に継続すべきであるとされています。