京(みやこ)あんしんこども館からの安心・安全アドバイス

【Ⅱ-9】熱中症になった時の応急手当を教えてください

炎天下で長時間遊んでいたら突然顔色が悪くなり、ぐったりしてきました。熱はありませんが、熱中症でしょうか?

熱中症と考えてよいでしょう。症状からみて初期のようですが、放置すればどんどん悪化します。以下の手当てを速やかに開始してください。

  1. すぐに涼しい場所に移して寝かせます。冷房のかかっている部屋が最適ですが、すぐに移動できない場合、まずは木陰などに移動させます。
  2. 意識がはっきりしているかどうかを確かめてください。
  3. 氷嚢、アイスノンなどで体、頬、手掌,足底などを冷やしてあげましょう。
  4. 水分と塩分の補給が一番大切です。真水や天然水は吸収のスピードが悪く、かえって状態を悪くします。与える水分には塩分と糖分が含まれていることが必要です。最適な飲物は経口補水液(ORS:OS1、アクアライト、ソリタ顆粒など)ですが、もし手元にない時は、コップ一杯の水にひとつまみの食塩と小さじ一杯の砂糖を溶かして与えてください。乳児は母乳やミルクを与えてください。ひとつまみの食塩を足した麦茶、リンゴジュースを水で半分に希釈したものもよいでしょう。水分は5~15℃の冷やしたものを飲ませるのが効果的です。
  5. 元気になってもその日はゆっくり休ませてあげましょう。

しかし、上記の手当てを行っても
(1)呼吸が速く、顔色がいつまでも悪い、(2)体温が38度以上になってきた、(3)むかつきがあって水分が飲めない、(4) 意識がどうもおかしいなどの場合は、緊急に医療機関での治療が必要です。すぐ病院に連れて行ってください。