京(みやこ)あんしんこども館からの安心・安全アドバイス

【Ⅳ-19】体に赤いあざがあります

赤いあざを見つけました。蒙古斑のように自然に消えるものでしょうか?

赤いあざを見つけた時には、①サーモンパッチ(鮭の切身のような紅いあざ)、②苺状血管腫(しゅ)、③ポートワイン母斑という3つの可能性を考えます。

①サーモンパッチは新生児のまぶたや額にみられるうっすらと赤いあざで、盛り上がりはありません。数か月以内に自然消失するので、放っておいても心配はありません。また、後頭部からうなじにかけての赤あざはウンナ母斑といい、消失率は約50%ですが、髪の毛で隠れるため通常は治療しません。

②苺状血管腫は生後数日~2週間頃から突然現れ、急速に増大・隆起していきます。大きさは3~6か月頃にピークに達し、その後小さくなっていき、大部分は5~6歳頃までに消えてしまうので、特に治療はせずに様子をみます。

③ポートワイン母斑は生まれた時からみられ、そのまま大きさは変わらず、平らで盛り上がりのない赤あざです。顔の片側半分、特に目の周囲にある場合はスタージ・ウェーバー症候群、手足の左または右のどちらか片側にある場合はクリッペル・ウェーバー症候群の可能性があり、病院を受診して下さい。ポートワイン母斑は自然に消えません。レーザー治療は年齢が小さいほど良好な効果が期待できますので、早めに受診するようにしてください。