京(みやこ)あんしんこども館からの安心・安全アドバイス

【Ⅳ-24】水ぼうそうはいつまで人にうつるのですか

11か月の女児ですが、2週間前に水痘(水ぼうそう)と診断されました。体には黒くなった発疹が多いのですが、1部はまだ水泡が残っており、熱はありません。明日、友達が来る予定ですが、水ぼうそうはうつりますか?

友達が水ぼうそうにかかっていなかったらうつる可能性が高いので、一緒に遊ぶのは避けるべきです。水ぼうそうのウイルスは感染力が強いので、水痘ワクチンを注射していても発症することがあり、注意が必要です。

水ぼうそうは一般に家族内感染が90%で、潜伏期間は2~3週間くらいです。全身に水疱を伴った発疹が出現し、水疱内にいるウイルスの接触・飛沫により感染していきます。頭髪の中やお尻、口腔粘膜にも出現します。水疱の周りが赤く膨れた発疹が次々と出現した後、水疱が消えて最終的に黒いかさぶたになります。すべての発疹がかさぶたになったことをかかりつけ医に判断してもらって隔離解除となります。

水ぼうそうは免疫能力が低下した状態では重症になるので注意が必要です。有効な薬が開発され、早期に開始するとほとんど跡形なく治癒しますので、早めに治療を受けてください。

初感染の時は水ぼうそうになりますが、その後も原因となるウイルスはいなくなる訳ではなく、神経の中に潜んでいて、免疫力が低い状態になると活性化して帯状疱疹を発症します。多くは成人になってから発症することが多いのですが、免疫不全の程度によっては子どもでも発症します。帯状疱疹は水ぼうそう感染と同様な紅斑を伴った水泡で発症し、強い痛みを伴います。疑わしい時は受診してください。