京（みやこ）あんしんこども館からの安心・安全アドバイス

アタマジラミは体長3㎜前後で頭髪の毛根付近に奇生して、1日に数回頭皮から血を吸います。この時かゆいので、無意識にかいて跡が残ることもあります。また、湿疹のようになったりすることもあります。頭髪に生みつけた0.5mmほどの卵を多数見かけたりしますので、診断は比較的容易です。幼稚園や小学校で集団発生することもあります。

感染は主に毛髪と毛髪の直接接触でおこります。プールで感染することはありませんが、脱衣かごやロッカーの共用はしないで下さい。枕カバー、シーツ、帽子の共用は避けてください。

治療薬はシャンプーとパウダーがあり、ともに薬局で入手できます。使用法をよく聞いて正しく使ってください。パウダーの場合、まず毛髪を少し濡(ぬ)らし、粉末7ｇを手やくしで髪の生え際まで十分にいきわたらせ、1時間ほど放置後、水またはぬるま湯で完全に洗い流します。これを3日に1度、計4回やります。この際、薬が目、鼻、のどなどに入らないように注意してください。

卵が毛について取れない時はくしや手で一本ずつ取る必要があります。感染したら幼稚園や小学校に伝え、皆一緒に治療を受けるようにしてください。