京(みやこ)あんしんこども館からの安心・安全アドバイス

【Ⅳ-33】「成長痛」について教えてください

子どもが足が痛いと訴え、「成長痛」と言われました。どんな状態でしょうか?

3~5歳位の子どもが夕方から夜半に、主に膝の関節から足首にかけて強い痛みを訴える場合があります。時には大声で泣くこともありますが、翌朝はケロッとしています。前日には元気に走り回っており、特に足をけがしたような様子もありません。これをいわゆる「成長痛」といいます。原因は今のところはっきりとはわかっていません。

ただし、夜間に足を痛がるのを素人判断で成長痛と決めてはいけません。重い病気の始まりのこともあります。このため医師は次の事項を念頭において診断をします:①膝関節の動きに異常がないか、②その部分に発赤や腫れがないか、③足のエックス線写真に異常がないか、④血液検査で異常がないかなど。

つまり、他の器質的な病気をすべて否定するための検査が必要になります。原因がはっきりしないまま、2~3回痛みを繰り返して訴えるようならかかりつけ医で診てもらってください。鎮痛剤は勝手に使用しないでください。どうしても痛みがひどい場合は痛がる所に貼り薬を使用するか、静かに擦ってあげてください。「成長痛」なら大きくなるとともに自然に痛がらないようになります。