応急手当
【Ⅱ-12】誤飲と窒息の関係について教えてください
のどの奥は食道と気管という2本の管に分かれています。食べたものは食道を通って胃へ送られ、吸い込んだ空気は気管を通って肺へ送られます。
この食道と気管が分かれる手前の部分を喉頭といいます。ゴムボールやおもちゃの部品、こんにゃくゼリー、白玉団子、ソーセージなどを飲み込んだ時に、それが喉頭にひっかかると空気の通り道を完全にふさいでしまい、呼吸が止まる(窒息)ことがあります。
喉頭異物により乳幼児が窒息を起こした場合、うつぶせで頭が下になるようにして、背中を平手で4、5回たたきます(背中叩打法)。それでも吐き出さなければ、胸骨圧迫(心臓マッサージ)をしながら救急車を呼びます。
3歳児の最大口径は39mmであり、誤飲事故を防ぐには子どもの口に入るもの(直径39㎜以下)は手の届かない所に収納保管することが重要です。