京(みやこ)あんしんこども館からの安心・安全アドバイス

【Ⅳ-6】乳幼児突然死症候群について教えてください

それまで大きな病気もせず、ついさっきまで元気だった1歳未満の赤ちゃんが何の前触れもなく突然睡眠中に亡くなってしまい、解剖をしても原因が判明しない、これが乳幼児突然死症候群(SIDS)の定義です。

日本での2020年の報告例は92人で、乳児の死亡原因の第3位を占めていました。生後2~6か月に多く、発症頻度は出生6,000に約1人と推定されています。特に、家族の喫煙、うつぶせ寝、人工乳による育児は危険を増加させる環境因子とされています。

原因は未だ不明で、SIDSはすべての赤ちゃんに起こり得るといえます。赤ちゃんから目を離さないようにしてください。

不幸にして赤ちゃんの呼吸が止まっているのを発見した時には、119番通報と胸骨圧迫(心マッサージ)と人工呼吸を行います。胸骨圧迫と人工呼吸が確実に行なえるよう日頃から備えておくことが大切です。心肺蘇生法に自信がない場合でも、消防隊員が受話器ごしに心肺蘇生のやり方を口頭で指導してくれます。